【完全版】TikTok広告の費用や種類についてどこよりも詳しく解説

服部莉奈

【完全版】TikTok広告の費用や種類にについてどこよりも詳しく解説

TikTokは15秒〜1分ほどの短い尺の動画に特化した動画投稿サービスです。 もともとは若年層のユーザーが多いサービスでしたが、現在はTikTokユーザー層の平均年齢が上昇しており、大人向けの広告も増えています。 上記の…

TikTokは15秒〜1分ほどの短い尺の動画に特化した動画投稿サービスです。

もともとは若年層のユーザーが多いサービスでしたが、現在はTikTokユーザー層の平均年齢が上昇しており、大人向けの広告も増えています。

上記のような背景もあり、TikTok広告を活用してマーケティングしようと目論んでいる企業の担当者もいるのではないでしょうか。

そこで本記事では、TikTok広告の概要や料金、上手な活用方法について解説します。

また、Tiktokの運用でお困りの方向けに、無料アカウント診断も実施していいます。ぜひこの機会にご活用ください。

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TikTok 広告とは?

TikTok 広告
画面を起動した際や、動画の間に広告が入るのでご存知の方も多いでしょうが、TikTokにはいくつかの広告メニューがあります。

広告ごとにその特徴は異なりますが、TikTok広告の注目すべきポイントは、自由にスキップできることです。

YouTubeなどは一定時間が経過した後にスキップボタンが現れますが、TikTokではユーザーに広告の視聴を強制しません。

そのような背景もあり、TikTok広告から感じるストレスは少ないでしょう。

またTikTokには、無目的に回遊しているユーザーも多く、広告を見えてもらえる可能性も高いのも特徴です。

広告を出さずにアカウントを伸ばしたい方は「TikTokでフォロワーを増やしたい方必見!Tiktokの伸ばし方!」も参考になるかと思います。

他と比べたTikTok広告のメリットとは?

TikTok メリット
ここからはSNSをはじめ、他のメディアと比較した際のTikTok広告のメリットについて解説します。

企業の広告担当者は、ぜひ確認しておきましょう。

TikTokが消費者に好まれるメディアである。

以下の図は調査会社のKANTARによる、広告に対する消費者とマーケターの見解をもとに作成したプラットフォームのランキングです。
TikTok 広告
引用:https://www.kantar.jp/solutions/reports/16940
11指標での評価結果として、消費者のTikTokが1位を獲得しています。

あくまでも他のメディアとの比較ですが、多くのユーザーがTikTokの広告に好意的であることが伺えます。

これはTikTok広告を検討する企業の担当者にとって、見逃せない事実です。

若年層にリーチしやすい

TikTokは若年層のユーザーが多いことでも有名です。

特に1990年代後半から2000年代以降に生まれた「Z世代」のユーザーや、Z世代以前に生まれた「ミレニアル世代」へリーチする、もっとも有効なプラットフォームといえるでしょう。

TikTokには、アニメ・漫画を中心に若年層向けのコンテンツが多く、彼らの共感が得られやすい環境があります。

ターゲティング精度が高い

TikTokの月間アクティブユーザーは、12億人というデータがあります。
参考:https://thesmallbusinessblog.net/tiktok-statistics/

TikTokのAIはユーザーが「いいね!」をつけた動画をはじめ、動画の視聴時間などの情報から、ユーザーの興味・関心がどこにあるのかを判断しています。

ユーザー数が多く、データが蓄積しているので、より高精度なターゲティングができるというメリットがあります。

動画のため訴求力が高い

基本的に動画は、静止画よりも訴求力が高いコンテンツです。

というのも動画コンテンツには情報量が多く、よりユーザーの興味を喚起しやすいからです。

アメリカ国立訓練研究所が提唱する「ラーニングピラミッド」という理論によると、学習の定着率は以下のような比率で変化するとのことです。

TikTok ピラミッド
引用:http://siteresources.worldbank.org/DEVMARKETPLACE/Resources/Handout_TheLearningPyramid.pdf

下に行くほど定着率が上がります。

ここで注目すべきは「Reading」10%に対して、「Audio-Visual」は20%の数値。

広告に置き換えてみると、テキストで訴求されるよりも、動画で訴求された方が2倍ほど印象に残る可能性があるといえます。

Twitter やインスタなどのSNSで拡散されやすい

TikTokは拡散力が強いアプリです。

おすすめフィードからの視聴が多いので、仮にフォロワーがゼロでも、コンテンツさえ良ければバズが起こります。

TikTokにはイノベーター気質のユーザーが多く、新たな情報をシェアしたいという欲求が強いです。

つまりTwitterやInstagramなど、プラットフォームをまたいだ拡散も見込めるわけです。

広告視聴時間による課金のため費用対効果が高い

TikTokの広告は大きく分けて、以下の4つの課金方式を採用しています。

・クリック課金型
・インプレッション課金型
・再生課金型
・期間契約型

特に再生課金型は、一定時間以上広告を再生したユーザー以外には課金されないので、より関心をもってくれるユーザーに対してコストを支払うことになります。

結果的にCVRが高くなりやすく、もっとも費用対効果の高い形式といえるでしょう。

広告から注文画面までの導線がスムーズ

TikTok広告には、注文画面までの導線がスムーズという利点もあります。

通常のバナー広告などは、一度LPにアクセスを集めて、専用のフォームから購入・登録してもらうのが一般的です。

一方のTikTok広告は、TikTok内ですべてを完結できます。

Google PlayやApp Storeなどでアプリのダウンロードなども不要なので、ユーザーの離脱を減らせます。

出稿できるTikTok広告の種類一覧

TikTokには複数の広告が存在します。
それぞれ特徴が異なるので、概要を確認しておきましょう。

オークション広告

GoogleやFacebookなど、他の媒体でも採用されているオークション形式の広告です。

TikTokでは「Brand Auction」の名称で運営されている、運用型インフィード広告の一種です。

インフィード広告とはコンテンツとコンテンツの間に表示される広告のことで、ユーザーに自然に見てもらえることが特徴です。
主に以下の2種類の形式があるので、それぞれについて詳しく解説します。

・コレクション広告
・ダイナミックショーケース広告

コレクション広告

コレクション広告はオークション形式の広告の一種で、商品の詳細を伝えたり、購入意欲をアップさせたりすることに向いている広告です。

メインとなるクリエイティブと商品カードが表示され、おすすめの商品一覧がスピーディに読み込まれるので、即購入に繋がりやすいです。

アパレルブランドなどと相性が良く、TikTok公式ブログでも「Diesel」の事例が紹介されています。

TikTok公式の資料によると、通常のインフィード広告と比較した場合のCTRは18%ほど多く、商品ページへの訪問数の増加率は3倍ほどとのことです。

Dieselの例を挙げると、CTRは142%まで増加したとのこと。
認知が取れていれば、想定を上回る流入が得られそうです。

参考:https://tiktok-for-business.co.jp/archives/7187/

ダイナミックショーケース広告

ダイナミックショーケース広告(DSA)の特徴は、商品カタログとテンプレートを選択するだけで、ターゲットユーザーに最適化された広告が自動表示されることです。

ユーザーアプリ内で表示される広告から直接購入ができるので、購入や成約など、深めの成果地点を狙えるのが大きなポイント。

購入に近いファネルのユーザーが多ければ、絶大な効果を発揮する可能性があるでしょう。

リザベーション広告

続いてTikTokのリザベーション広告について解説します。

いわゆる「純広告」のことを指し、特定の広告枠を買うスタイルなので、運用型広告よりも仕組みについて理解しやすいはずです。

ハッシュタグ広告

ハッシュタグ広告は、何かしらのインセンティブを与えることで、ユーザーに特定のハッシュタグを付けた投稿をしてもらうことが狙いです。

ハッシュタグ広告の大きな特徴は、ユーザー参加型の広告であることです。

ユーザーが受け身になる通常の広告に対して、ハッシュタグ広告では、ユーザーを巻き込むことで次のアクションを誘発します。

広告特有の宣伝臭が減るので、ブランドへの親近感も持ってもらいやすくなるでしょう。

ブランドエフェクト

ブランドエフェクトは商品の機能性を “体感的”に提供し、ユーザーにブランド体験を促します。

ユーザーの体験は大きく分けて、以下の3つの分類です。

・ベネフィット体験型(店舗やイベントでのサービス体験)
・エデュケーション型(ブランドの新しい楽しみ方を提案)
・世界観体験型(ブランドの世界観を体験)

どの体験型に対しても、高度な画像認証技術を用いたクリエイティブの制作が可能なので、2D、3D、ARといった幅広い表現を実現できるのが特徴です。

またハッシュタグチャレンジとの相性が良く、Branded Effectがあるハッシュタグチャレンジのエンゲージメント率は、通常のハッシュタグチャレンジと比較して181%という結果がでています。

TikTok ブランドエフェクト
引用:https://tiktok-for-business.co.jp/archives/4022/

トップビュー

「TopView」はアプリの起動時に表示されるインフィード広告で、主な特徴は以下です。

– 1日1社限定のプランと2社限定のプランがある
– 15秒の動画
– アプリ起動時に音声付きで配信
– 起動画面から3秒後にフィードに表示

一気にリーチを増やせるうえに、認知拡大が狙えます。

高額のメニューですが、実際に58%もの企業がリピートしているようで、満足度の高さが伺えます。

参考:https://tiktok-for-business.co.jp/archives/3524/

予約型インフィード広告

TikTok広告には、予約型と運用型の2種類があります。

運用型インフィード広告は、以下の2つの形式で提供されています。

・Top Feed
・Standard Feed

Top Feedではおすすめフィードの早い段階で表示され、Standard Feedは、あらゆるタイミングで表示されます。

希望リーチやフリークエンシーを設定したうえで、任意のタイミングを選べるので、戦略が立てやすいのもポイント。

また通常の投稿と同様に、いいねやコメントが可能なため、2次拡散も狙えるでしょう。

TikTok広告の出稿にかかる費用は?

TikTok 費用
TikTok広告の出稿にかかる料金を以下の表にまとめました。

オークション型

広告メニュー 料金プラン 詳細
コレクション広告・ダイナミックショーケース広告 オークション形式で決定。
CPMは変動。
※CPM=1,000インプレッションあたりの単価
・オークションで入札額を競い合う仕組み。
・金額で掲載場所が変わる。

リザベーション広告

広告メニュー 料金プラン 詳細
ハッシュタグ広告 Standard:2,000万円
Premium:2,500万円
•視聴者との結びつきを深められる。
•UGCコンテンツの投稿が期待できる。
•料金が高額。
ブランドエフェクト Standard:400万円
Advanced:700万円
•広告主が作成したエフェクトをユーザーに体験してもらえる。
•高いエンゲージメントが期待できる。
トップビュー 1日1社枠:CPT 1,510万円
1日2社枠:CPT 835万円
※CPT=1,000インプレッションあたりの単価
•もっともクリック率が高い
•1日1社限定の枠と1日2社限定の枠が用意されている
予約型インフィード広告 OneDayMax: CPT 560万円
OneDayMaxPlus:CPT 900万円
1,000インプレッションあたりの単価
•おすすめの動画内に表示される
•コンテンツ間に表示されるので自然に見てもらいやすい

費用を抑えて、コンバージョンを狙うのであれば、オークション型の広告が適しています。
リザベーション広告は効果こそ見込めますが、料金も高額なうえに、テクニックが必要です。
上記を踏まえたうえで、社内に適任者がいるかを見極めましょう。

TikTok広告の効果

TikTok広告は目的によっても変わりますが、大きく分けて以下の2つです。

•認知拡大
•売上アップ

TikTok広告を利用するメリットは、他の広告と少し異なりますが、得られる効果という意味では上記の2つに集約されるのではないでしょうか。

売上げアップに関しては、少し興味深い調査があります。

どうしてもTikTokは若者向けのアプリなので、購買力がないユーザーが多いと思われていますが、実はそうでもありません。

米国のメディアDIGIDAYが、調査会社のDisqoのデータをもとにした記事を発表しています。

記事によると、富裕層のユーザーもTikTokを頻繁に利用していること。

具体的には、世帯収入が15万ドル(約1650万円)以上の回答者の53%が、ほぼ毎日TikTokを使用しているという事実が明らかになりました。

参考:https://digiday.com/media/tiktoks-latest-good-news-its-ads-are-sticky-and-effective-and-rich-people-spend-a-lot-of-time-there/

あくまでも米国内のデータですが、TikTokの平均年齢が上昇していることも考えれば、より購買力のある層へも訴求できるのではないでしょうか。

TikTok広告の計測方法

TikTok広告の計測には、「TikTok Pixel」という専用のコードを使います。

TikTok Pixelにはいくつかのモードが存在し、それぞれに特徴が異なります。
具体的には以下の4つのモードです。


•Pixel 標準モード
•Pixel 開発者モード
•PvPixel パートナー
•Events API

通常であれば、Pixel標準モードを利用して成果を測定します。
またWixやShopifyなど、TikTokが提携しているプラットフォームと連携も可能です。

他にもイベントAPIを介して、自社のCVデータをTikTokに共有することで、広告の最適化が
が可能です。

自社にエンジニアがいるのであれば、より詳細なデータが取得できるはず。

ソースは英語ですが、取得できるデータについては以下をご参照ください。
参考:https://developers.tiktok.com/doc/login-kit-user-info-basic

TikTok広告の成功事例

TikTok 成功事例
TikTok広告の成功事例を3つほど紹介しておきます。
どれも参考になる事例なので、ぜひご確認ください。

UQモバイル

UQモバイルの公式TikTokの事例です。

テレビCMと連動するようなキャンペーンで、テレビCMで使用されている「UFO」に合わせて、TikTokユーザーに動画を投稿してもらう企画です。

結果的には「#UQ三姉妹チャレンジ」のハッシュタグがついた数多くの動画が投稿され、優秀作品はUQの公式のホームぺージで発表されました。

結果的にテレビCMの認知を活かして、多くのUGCを生むことに成功しました。

DIESEL

すでに軽く触れていたDIESELの事例です。
DISELは日本で初めて「コレクション広告」を活用して、CTRが142%まで増加しました。
参考:https://tiktok-for-business.co.jp/archives/7187/

ブランディングと購買のフェーズを分けることで、成果を挙げた好例です。

DIESELは、過去にもインフィード広告の「Brand Auction」を活用して成果を残しています。
参考:https://tiktok-for-business.co.jp/archives/4368/

ドミノピザ

CEOのジョシュア・キリムニックが、審査に携わったキャンペーンの事例です。

「#ドミノチーズ100万」というハッシュタグで行われたキャンペーンで、より商品の魅力をPRできたクリエイターには「最高チーズ責任者」の称号と100万円が贈呈されます。

高額の報酬が設定されていたことに加え、インフルエンサーを起用した認知拡大も相まって、多数のUGCが生成されました。

結果的に新商品の知名度と売り上げのアップにも成功。
実際のデータは定かではありませんが、参考になる事例であることは間違いありません。

参考:https://www.dominos.jp/cco

まとめ

TikTok広告について網羅的にまとめました。

ただ動画広告を制作するだけでは、効果も限定的ですが、目的から逆算して施策を考えれば、リターンは大きくなります。

ぜひ本記事を参考にTikTok広告について検討してみてください。

株式会社トピカでは、各種SNSのマーケティング支援を行っております。もし以下のようなお悩みがあれば、ぜひ一度ご相談ください。

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