【事例】ブランドリフト調査でユーザーの声を可視化!インスタを活用した調査法とは?

トピカ編集部

虫眼鏡で疑問を探している

今回は「理研ビタミン株式会社」様のインスタグラムアカウントを使ったブランドリフト調査の事例についてご紹介します。

ブランドリフト調査とは?

そもそも「ブランドリフト調査」とはどういったものかご存知でしょうか。

ブランドリフト調査とは、インターネット広告におけるブランド効果を測定するための調査方法です。配信するオンライン広告に対して、消費者を「接触者」と「非接触者」に分け、両者のブランドに対する態度の変化を比較することにより効果を測定します。

ブランディングを目的とした広告に効果的

ブランディングのイメージ画像
広告はサービスや商品へのコンバージョンだけでなく、自社ブランドに対するユーザーからの認知度や感情の変化を目的とする場合もあります。

ここで注意してほしいことが、コンバージョンを目的とした広告とブランディングを目的とした広告では、効果測定の方法に大きな違いがあるということです。

コンバージョンを目的とした広告は、表示された広告に対してどれくらいクリックされたか、コンバージョンされたかといった行動を定量的に判断することが可能です。

しかし、ブランディングを目的とした場合は、ユーザーがその広告に対してどのようなイメージを想起したのか、どんな印象を抱いたのかといった、個人の感情を明らかにしなければなりません。

ですが、感情などは定性的であり、ユーザーの行動だけでは測れない部分もあります。そういった部分を把握するためにブランドリフト調査を実施するのです。

留意するべき点は?

チェックリストのアンケート
ブランドリフト調査を行ううえで留意すべきことがあります。それは「アンケート」という工数が発生することです。

ブラインドリフト調査では、ネット上でのユーザー行動だけでは見えない情報を引き出す必要があります。ブランド効果を測定する場合はネット上の効果測定だけでなく、ユーザーへのヒアリングも必要となります。

規模にもよりますが、アンケートを作成し、調査を行い集計分析するにはそれなりの工数がかかります。このことを念頭においたうえで、ブランドリフト調査を行うようにしましょう。

インスタグラムで行ったブランドリフト調査

インスタグラム登録
ここからは、「理研ビタミン株式会社」様が運営するインスタグラム「天才調味料」にて、弊社(株式会社トピカ)が行ったブランドリフト調査についての事例をご紹介します。

実施内容

フォロワー・非フォロワーに対してアンケートを実施し、ブランドに対する「認知」「好意度」「利用度」を測定・調査。アンケートフォームはフォロワー・非フォロワー用で2種類用意しました。アンケート期間は1週間です。

フォロワーにはアカウントページへフォームのURL記載、ストーリーズ配信、個別DMにてリーチ。非フォロワーに対してはストーリーズ広告を使い外部へのリーチを図りました。

しかし、アンケートを実施するうえで注意すべきことがあります。それは“単なるアンケート”では誰も回答してくれないということです。

もし自分がSNSやウェブサイトを閲覧している時に単なるアンケートが流れてきたら回答するでしょうか。おそらく可能性はかなり低いでしょう。街頭アンケートなど対面で行うものでない限り、人はアンケートに参加しようとは思いません。ネット上ともなれば尚更でしょう。

そこで、アンケートに参加してもらったユーザーのうち100名様に天才調味料(ドレッシング)が3本当たるプレゼントキャンペーンを行うことにしました。「もしかしたら当たるかもしれない」という期待が生まれればアンケートに参加してくれる可能性も上がります。

結果

アンケート結果
※アンケート一部抜粋

総回答数:621
フォロワー回答数:237
非フォロワー回答数:384

フォロワーに対する調査

フォロワーへの調査では、当日や明日の献立を考える際の参考として多く使われており、自分や作ったり家族に喜んでもらう、何気ない時に活用されていることがわかりました。

また、天才調味料アカウントを利用したユーザーは、レシピ考案が楽になったり、新しい使い道を知ることができた結果、20%のユーザーがリピート(購入)していました。

非フォロワーに対する調査

天才調味料というブランドを認知している人は半数以上いるものの、サラダ以外にも活用できることを知らないユーザーが多くいることがわかりました。

結果として、ブランド認知度・アカウントへの興味・活用目的(ニーズ)を明らかにすることができました。ご紹介した内容はアンケートの一部ですが、これだけでも課題や新たな可能性が見出せそうですね。

このようにブランドリフト調査を行うと、普段では可視化できない部分を知ることができます。広告のクリック率やコンバージョンももちろん大切ですが、個人の感情や気持ちなどの情報を明らかにすることによって、商品やサービスのまだ見ぬ可能性を引き出すこともできます。ターゲットとする消費者やコスト面、工数の問題なども考慮しながら、ブランドリフト調査を行うとよいでしょう。

また、弊社(株式会社トピカ)ではSNSを利用したブランドリフト調査だけでなく、アカウント運用なども行っております。

やりたいけどノウハウがない、制作や運用でかかる費用が知りたい、リソースがないので運営代行してほしいといったお悩みやご要望にも無料でご相談にのります。お気軽にお問い合わせください!