【徹底解説】インスタグラム広告の種類や審査基準&注意点をご紹介!

トピカ編集部

インスタグラム登録

インスタグラム広告にはどのような種類があるのか、課金の方法や広告を出稿する際に覚えておきたい注意点やコツをご紹介します。

インスタグラムのフィードやストーリーズを見ていると、フォローしていないユーザーのコンテンツを見かけることがありますよね。それは「インスタグラム広告」と呼ばれるもので、主にフィードとストリーズに表示されます。日本では2015年10月よりビジネスアカウントを持っているすべてのユーザーが広告出稿できるようになりました。

インスタグラムは、フォロワーしてくれたユーザーやハッシュタグ経由から発見したユーザーにしか自分のアカウントや投稿を見てもらえません。しかし、インスタグラム広告を活用すると、その制限がなくなりこちらが「情報を届けたい」と思ったユーザーに対して自分の投稿を表示させることができます。

緻密なターゲティング設定ができるうえ、値段などを自由に設定できる「セルフサーブ型(自分で予算や配信期間を自由に設定できる広告のこと)」となっているところも大きな魅力です。時間は数時間から1日や数ヶ月単位まで、値段も100円から出稿が可能なので、PDCAも回しやすいでしょう。

インスタグラム広告の料金はいくらから出せる?

マーケティングに関する画像
インスタグラム広告の課金方法には4種類あります。それぞれ課金のタイミングが異なるので、事前に把握したうえで広告出稿するようにしましょう。

CPM

「CPM(Cost Per Mille)」はインプレッション(広告表示回数)によって課金されるタイプです。

広告が1,000回表示された時点で課金されるため、リーチや認知拡大などを目的とした広告にオススメです。いくらクリックされても費用は変わりませんが、逆にクリックされなくても料金が発生するので注意が必要です。

CPC

「CPC(Cost Per Click)」はクリックされると課金が発生します。WEB広告などではこのCPCタイプが一般的となっています。サイトやアプリダウンロードページへの誘導などに最適な対応です。

CPI

「CPI(Cost Per Install)」は、主にスマートフォンを対象とした広告で、APP StoreやGoogle Play Storeからアプリのダウンロードを行い、インストールや起動するまでの単価の指標として使われています。

スマートフォン向けアプリの広告を配信したい時に最適な課金タイプです。国民の現実的な生活水準を表す際に利用されているCPIと混同しないように気を付けましょう。

CPV

「CPV(Cost Per View)」とは、動画が10秒以上再生された時点で課金されるタイプの広告です。動画を使った広告のみで利用することができます。

主に認知拡大したい時などに用いられることが多く、ビジュアル的に大きく訴求できるのが強みです。

インスタグラム広告には上記4種類のタイプがあります。広告のタイプによって得られる効果も大きく変わってくるので、あらかじめ広告の特性を確認しておくようにしてください。

インスタグラム広告の種類について

スマホ広告のイメージ
Freepik – jp.freepik.com によって作成された business ベクトル

インスタグラムの広告には6種類のパターンがあります。画像や動画による違いはもちろん、縦型なのか横型なのかなどの違いもあります。

写真広告

インスタグラム広告
出典:Facebook広告ガイド

フィード画面に写真1枚とキャプション(テキスト)が表示されるシンプルな広告です。インスタグラムで最もよく見かけるポピュラーな広告と言えるでしょう。

画像は「正方形」「横長(長方形)」「縦長」の3パターンがあります。タイムライン上に表示されるので、ユーザーにも違和感なくナチュラルに訴求することが可能です。

広告下部にCTA(Call To Action)ボタンを設置できるので、ユーザーアクションを促しやすく、クリック率の向上が期待できます。

ファイルタイプ:jpgまたはpng
最大ファイルサイズ:30MB
画像の最小解像度:正方形(600×600px)、長方形(600×315px)、縦長(600×750px)
画像の最大解像度:1936×1936px(どのフォーマットも同じ)
画像のアスペクト比:正方形(1:1)、長方形(1.91:1)、縦長(4:5)
説明文の最大文字数:2,200文字
説明文の最大ハッシュタグ数:20

動画広告

インスタグラム広告
出典:Facebook広告ガイド

フィード部分に動画を表示させる広告のことです。動画広告は画像左の「正方形フォーマット」と画像右の「長方形フォーマット」の2種類から選べます。

インスタグラムの動画視聴時間は年々増加しており、今後も大いに期待ができます。画像では伝わらない躍動感や独創性をアピールすることができれば、次のアクションに繋げることができるでしょう。

動画アスペクト比: Instagramは1.91:1~4:5の動画アスペクト比に対応しています。これには、横長(1.91:1)、正方形(1:1)、縦長(4:5)があります。
最小解像度: 600 x 315ピクセル(1.91:1横長) / 600 x 600ピクセル(1:1正方形) / 600 x 750ピクセル(4:5縦長)
長さ(最短): 最小値なし
長さ(最長): 60秒
サポートする動画コーデック: H.264、VP8
サポートする音声コーデック: AAC、Vorbis
最大サイズ: 4GB
フレームレート: 最大30fps
ビットレート: ファイルサイズが1GB以内で、2パスエンコードを使っている限り、ビットレートに上限はありません。それ以外の場合は、1080pなら8Mbps、720pなら4Mbpsとなります。

カルーセル広告

インスタグラム広告
出典:Instagramのカルーセル形式の広告

カルーセル広告はスワイプすることで画像が切り替わる広告です。複数枚の写真や動画とキャプション(テキスト)を表示させることができます。ブランドストーリーを深く伝えたい時などにオススメです。

ただ、画像が正方形にトリミングされるため注意が必要です。そのため、最初から正方形のクリエイティブで制作することをインスタグラム側も推奨しています。

カード点数(最小): 2
カード点数(最大): 10
画像アスペクト比: 1:1
最小解像度: 600×600ピクセル
ファイルタイプ: .jpg、.png
最大サイズ: 画像1枚につき30MB
キャプション: テキストのみ、最長2,200文字

ストーリーズ広告

インスタグラム広告
出典:Facebook広告ガイド

ストーリーズ広告はインスタグラム独自の広告です。縦型かつフルスクリーンで訴求できることが大きな強みで、画像1枚もしくは動画を表示させることが可能です。ダイナミックにブランドアピールしたい時にオススメです。

注意点として、画像・動画どちらともフルスクリーン対応の9:16にて入稿する必要があります。

アスペクト比: 1:91~4:5
奨励解像度: 1080 x 1920
最小解像度: 600 x 1067
サポートする拡張子: 動画 .mp4、.mov、.gif 画像 .jpg、.png
サポートする動画コーデック: h.264, VP8
サポートする音声コーデック: AAC, Vorbis
最大サイズ: 動画 4GB 画像 30MB
最大表示時間: 最大15秒
画像1枚の表示時間: 3秒

コレクション広告

インスタグラム広告
出典:ストーリーズ広告

コレクション広告は画像や動画の下に商品名や値段などを表示させることができるカタログのようなフォーマットになっています。商品ラインナップをアピールしながら製品それぞれの良さを伝えることができるでしょう。

見出し: 25文字以内推奨
テキスト: 90文字以内推奨
Instagramは正方形(1:1)、フル横型/横長(16:9)、スライドショーに対応しています。
1:1よりも縦長のアスペクト比には対応しません。
画像の最小幅: 500ピクセル
画像の最小高さ: 500ピクセル

インスタントエクスペリエンス広告

インスタグラム広告
出典:Facebook Business

「インスタントエクスペリエンス広告」はこれまでの広告と違い、“広告をタップした後”に表示されるスマートフォン向けのフルスクリーン広告です。

一般的なリスティング広告やバナー広告はクリックすると自社サイトやランディングページに遷移しますが、その際どうしてもサイトアクセス時に読み込みが発生してしまいます。他サイトへの遷移はユーザーにとっても鬱陶しく感じるため離脱に繋がる可能性がありました。

この「インスタントエクスペリエンス広告」はあたかもコンテンツの一部のように演出することができるため、さりげなくユーザーの興味・関心を惹くことができ、離脱の抑制にもつながります。離脱率が下がればコンバージョン率を改善することもできるでしょう。

インスタグラム広告で注意すべきこと

インスタグラムアカウントはなくても広告出稿できる

インスタグラムアカウントを作成していなくても、インスタグラムに広告を出稿することができます。

ただし、広告に対するコメント返信・削除ができなくなるうえ、インスタグラムのアカウントネーム部分はフェイスブックページ名がグレーで表示されクリックもできません。

そのため、よほどの理由がない限りインスタグラムアカウントを作成して広告出稿手続きされることをオススメします。

広告ポリシーを必ずチェックする

インスタグラムに広告を出稿する場合、フェイスブックの広告ポリシーを基に審査が行われます。

様々な項目があるうえ審査基準はとても厳密です。ポリシーをしっかりと把握していなければ、何度もクリエイティブを見直すことになり、最悪の場合配信予定日までに間に合わないということもあり得ます。

広告出稿前にかならず「Facebookの広告ポリシー」を一読するようにしてください。

テキストは20%以下に!

画像や動画内のテキストを20%未満に抑えると、パフォーマンスが高くなるとフェイスブック側が公表しています。

ちなみに、20%以下の目安は画像の黄色い点枠の範囲になります。ほとんどテキストがない状態が好ましいようです。テキスト量があまりにも多いと配信されない場合もあるので注意してください。
フェイスブック広告のルールについて

フェイスブックが提供している「テキストオーバーレイツール(PCのみで使用可)」にて、画像のテキスト量がどれくらいなのかを確認することができます。合わせてフェイスブックの広告ヘルプ「広告画像のテキストについて」もチェックしておくといいでしょう。

インスタグラム広告で知っておくべきこと

宣伝色の強い広告は避ける

インスタグラムだけでなく、どのプラットフォームでも言えることですが、宣伝色が強い広告は好まれません。近年、ユーザーも広告に敏感になっています。

商品やサービスの魅力をさりげなく伝えながら、ユーザーの興味・関心を惹く広告作りを心がけるようにしましょう。

2種類の広告配信方法がある

インスタグラム広告を配信する場合は、広告を管理する専用ツール「広告マネージャー」を使って配信する方法と、インスタグラムのアプリから直接広告を配信する方法の2種類があります。

それぞれのメリット・デメリットは下記画像をご参照ください。
インスタグラム広告のグラフ

「潜在層向け」に配信する

インスタグラム広告のイメージ
インスタグラムユーザーは、インスタグラム上の広告に対して「広告を非表示にする」や「広告を報告」といったアクションを起こすことができます。

ユーザーからネガティブな評価を受けると、システム上その広告を出しているアカウントの評価自体を下げられてしまう場合があるので注意しましょう。

インスタグラムを利用するユーザーは“何か特定のもの”を探すためにアプリを開いているわけではありません。「移動中の暇つぶし」や「好きなユーザーの近況チェック」など、余韻の時間に利用することが多いです。そこへ予期せぬ宣伝が表示されると不快に感じるユーザーも多いでしょう。

また、SNS広告は主にニーズが顕在化していない潜在層に対して表示させる広告として位置付けられます。そのため「価格の安さ」や「期間限定」といった宣伝色を出すのではなく、商品の世界観やお店の雰囲気など、インスタグラムの特徴を活かせるポイントで広告を作成するようにしましょう。

インスタグラム広告で成果を出すためには?

インスタグラム登録
Jannoon028 – jp.freepik.com によって作成された background 写真

ところで、SNS上では日々たくさんの広告を見かけますが、ターゲットユーザーに対してどれくらいの反応が得られているかご存じですか。

フェイスブック社が行ったテストではほとんどの広告が1秒ほどしかターゲットユーザーにエンゲージメントできていないのだそうです。

つまり、いかにその1秒を使ってユーザーの興味・関心を惹けるかがカギとなります。少しでも視聴時間を伸ばすには広告のクリエイティブも重要になってきます。ここでは、インスタグラム広告でより効果を出すためのポイントについてご紹介します。

キャッチコピーを決める

飲食店を選ぶとき「時間がない=ファストフードに行く」というように、多くの要素をあれこれ考えるようなことはしません。そのお店の特徴を表すシンプルなフレーズがあれば十分です。

例えば時間がない人をターゲットにする場合は「時間がないときは〇〇」といったような表現にするとよいでしょう。

商品やサービスの利益が明確であること

先ほどの例を元に考えると、ターゲットユーザーが得られる利益は「素早くお腹が満たせる」という点になります。そこを画像やテキストで伝わりやすく表現するようにしてみてください。

キャッチコピーやビジュアルに一貫性があること

一貫性がなければならないことは当たり前のことなのですが、稀に画像に関係のない文章を付けている広告があります。おそらくクリック数を稼ぐための施策なのでしょうが、仮に一貫性のない広告をクリックしたとしても、次のアクションに繋がる可能性はかなり低いでしょう。

インスタグラムで広告を出す目的は、商品やサービスの認知拡大、店舗への集客などであるはずです。広告を利用した先の未来に繋がる広告作りを行いましょう。別ページに遷移させる広告の場合は特に、画像や文章と誘導先のページが一貫されていることが重要になります。

フィードに馴染ませる

とある調査によると、一眼レフでプロが撮影した写真と、スマートフォンで一般の方が撮影した写真を比較した場合、後者の方が反応がよかったという事例もあるようです。必ずしもそうなるとは言い切れませんが、クオリティが高すぎると逆に、フリー素材を使用したかのような宣伝色を与えてしまうのかもしれません。

クオリティの高さは程々に、一瞬「友達の投稿かも?」と感じさせるような自然体なクリエイティブも意識するといいでしょう。

広告を見たユーザーアクションを明確にする

広告を見たユーザに対して、何をして欲しいのか、どんなアクションを起こして欲しいのかを「CTA:Call To Action(コールトゥアクション)」などを使い明確にしておきましょう。

起こして欲しいアクションを明確にすることでユーザー側も迷いが減り、広告の成果に繋がりやすくなります。

クリエイティブに合ったインスタグラム広告を作ろう

以上、インスタグラム広告の種類や課金タイプ、出稿する際の注意点やコツなどについてご紹介しました。

ご説明した通り、インスタグラムには6種類の広告タイプがあります。目的や用途によって生まれる効果も大きく変わってくるでしょう。”自分たちは広告でユーザーに何を伝えたいの”を明確にすることが何よりも大切です。

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