TikTokに対して「なんとなく危なそう」というイメージを持っている人は多いのではないでしょうか。 実際に、TikTokの危険性がニュースで取り上げられて以降、個人情報の流出を心配する声が増えています。 とはいえ流行りの…
TikTokに対して「なんとなく危なそう」というイメージを持っている人は多いのではないでしょうか。
実際に、TikTokの危険性がニュースで取り上げられて以降、個人情報の流出を心配する声が増えています。
とはいえ流行りのSNSでもあり、なんとかして危険性を排除して使いたいですよね。
本記事では、TikTokの危険性や対策について解説しています。
本人はもちろん、親が知っておくべきことについても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
目次
TikTokが危険だといわれている理由
日本でTikTokが危険だといわれ始めたのは、アメリカのトランプ元大統領がTikTok禁止令を出したことが原因です。
実際に2019年2月、TikTokが13歳未満の児童の個人情報を保護者の同意を得ずに収集していたことが判明しました。
また中国の法律では、企業は政府の要望に応じた情報提供が義務付けられています。
つまり、政府からTikTokへの要望があった場合、個人情報が中国政府に利用されてしまう可能性があるのです。
TikTokの危険性
TikTokの危険性について、ほとんどの国が個人情報の収集を指摘しています。
一方で、TikTokには個人情報の収集や流出以外のリスクも隠れています。
ここでは、TikTokに潜む危険性について紹介するので、しっかりと理解して安全に利用しましょう。
中国発のアプリで個人情報が流出するかもしれない
TikTokに限らず、アカウント登録が必要なサービスは個人情報を収集しています。
日本企業の場合は、個人情報の利用規則により厳重に管理されているため、悪用されることはほとんどありません。
しかし、TikTokは中国企業が運営しているため、中国の法律に従う必要があります。
TikTokではこのような不当な要望から個人情報を守るために、管理体制の変更で対策しています。
実際に、2022年6月には「アメリカの利用者データの保管を国内大手データセンターに切り替える」といった具体的な対策を実施しました。
炎上するリスクがある
TikTokは拡散されやすいSNSです。
そのため、不適切な動画を投稿してしまうと簡単に炎上してしまいます。
ほとんどの場合は、炎上後に動画を削除しても勢いが収まることはありません。
炎上はネット上の発信者全員につきまとうリスクではありますが、TikTokの性質を考えると特に注意すべきことといえます。
13歳以上なら誰でも使えるため、思わぬ犯罪に巻き込まれる
最近は小中学生から携帯を持つのが当たり前の時代なので、子供が知らないうちにTikTokをダウンロードする可能性は高いですよね。
TikTokの対象年齢は13歳ですが、専用の審査はありません。
13歳は物事の良し悪しを判断できる年齢ではないため、軽率な行為で犯罪に巻き込まれる危険性があります。
ネットをきっかけとする未成年への犯罪が増えているため、親も含めた対策が必要です。
TikTokを安全に利用するためにできること
TikTokには多くの危険性が潜んでいます。
TikTokから個人情報を収集されるだけでなく、ネットリテラシーが低い未成年者が自ら個人情報を拡散させてしまうケースもあります。
ここでは、TikTokを安全に使うためにできる6つの対策を紹介します。
未成年には「ペアレンタルコントロール」機能を設定する
ペアレンタルコントロールとは、親が子供のTikTokアカウントを管理できる機能です。
具体的に管理できる機能を紹介します。
・アカウントの公開・非公開
・DMやコメントできるユーザーの制限
・検索機能の無効化
・使用時間やコンテンツの制限
使用時間や閲覧できるコンテンツの制限だけでなく、外部からの危険もブロックできます。
多くの機能を親のアカウントで管理できるため、子供から勝手に解除できません。
設定は6つのステップで完了します。
1.保護者TikTokから「設定とプライバシー」を開く
2.「ペアレンタルコントロール」をタップ
3.「保護者」を選択しQRコードを生成
4.生成されたQRコードを子供のスマホでスキャン
5.子供のアカウントで「アカウントをリンク」をタップ
6.保護者のアカウントで子供のアカウントを選んで項目を設定
TikTokの使用自体を制限すると「ほかの子は普通に使っているのに」と悩む原因になってしまいます。
ペアレンタルコントロールを活用しつつ、親子でルールを設定した上で自由に使わせてあげるとよいでしょう。
顔や名前、学校名などの個人情報をプロフィールに載せない
特定される危険を防ぐためには、顔や本名、学校名といった情報をプロフィールに載せないようにしましょう。
公開アカウントでは、まったく知らない人が数え切れないほどプロフィールを閲覧します。
自分では友達同士で繋がっているつもりでも、プロフィール情報は全世界に公開されてしまうので、特定しやすい情報は載せないようにしましょう。
動画が全世界に発信されていることを認識する
動画投稿では、映っているものに気を遣わなくてはいけません。
例えば、ダンス動画に映っている制服や背景だけでも個人情報が特定されてしまいます。
一度公開された動画は、削除しても別のところから拡散される可能性があるのです。
ほかにも、撮影禁止の場所や第3者の顔が映っていると、訴えられたり罰金が発生したりするので注意して撮影しましょう。
安全フィルターを設定する
安全フィルターを設定するのも1つの対策方法です。
具体的に制限できる機能を紹介します。
・動画の公開範囲
・動画にいいねやコメントできる人
・動画をダウンロードできる人
安全フィルターを設定すれば、自分にとって害となり得るアカウントをあらかじめ排除できます。
特に、ダウンロードを制限すれば自分の動画が悪用されなくなるのでおすすめです。
ほかにも多くの項目を設定できるため、ぜひ試してみてください。
非公開設定をする
非公開設定は、安全フィルターに含まれる項目です。
SNSの鍵アカウントと同じく、自分が許可した人だけが動画やプロフィールの閲覧、いいねといったアクションができます。
つまり、第3者が自分の情報やコンテンツをみれなくなり安全性が向上するということです。
非公開設定の手順を紹介するので参考にしてください。
1.画面右下の「プロフィール」をタップ
2.画面右上の3本線のアイコンをタップ
3.「設定とプライバシー」をタップ
4.プライバシー
5.「非公開アカウント」をオンにする
アクセス制限で位置情報やカメラの権限をオフにする
TikTokの情報収集を対策するなら、スマホ自体の設定を変更しましょう。
TikTokでは、位置情報やカメラへのアクセスを求められます。
しかし、投稿しなければカメラへのアクセスは不要ですし、位置情報を許可することで得することはほとんどありません。
本体設定から権限をオフにしてしまえば、アプリ側から情報にアクセスできないので安全性が向上します。
TikTokを見るだけなら危険を回避できる
TikTokを見るためだけに使っているなら、アカウント登録は不要です。
アカウントを登録しなければ、個人情報が収集されることはありません。
ブラウザ版だけでなく、アプリからも未登録のまま利用できます。
アカウント未登録でできること
アカウント未登録でできることの例を紹介します。
・動画の閲覧、保存、共有
・動画へのいいね
・ユーザーや楽曲の検索
実は、普段使っているほとんどの機能を未登録のまま利用できます。
コ
ミュニケーションは取れませんが、動画を見ることが目的の人には十分な機能が揃っていますね。
アカウント登録しないとできないこと
アカウント登録が必要な項目も紹介します。
・ユーザーのフォロー
・動画投稿
・コメント投稿
・DM送信
動画を投稿する場合はアカウント登録が必要です。
見るだけの人でも、コメントやDMでコミュニケーションを取りたいならアカウントを登録しなくてはいけません。
動画を見るだけでコメントやDMもしないのであれば、個人情報や検索情報を追跡させないためにアカウント登録せず利用するのがおすすめです。
まとめ:TikTokの危険性を認めて対処法を実施しよう
本記事では、TikTokが危険といわれる理由と対策について紹介しました。
TikTokは、個人情報の収集だけでなく犯罪につながることもあるため、ほかの有名SNSよりも危険性が高いといえます。
とはいえ、今まで使っていたSNSを急に辞めるのはむずかしいでしょう。
しっかりと対策すれば防げる危険はたくさんあるため、自分にあわせた対処法でなるべく安全にTikTokを利用しましょう。
下記記事では、これからTikTokを始める方向けに基礎情報を解説しています。併せてご覧ください。