「Twitterを伸ばしていくためには分析が必要」ということは、だれもが想像できることです。 しかし、明確な目的や指標を考慮して分析できる担当者は多くありません。 特にデジタルマーケティングにおける、データを活用した分析…
「Twitterを伸ばしていくためには分析が必要」ということは、だれもが想像できることです。
しかし、明確な目的や指標を考慮して分析できる担当者は多くありません。
特にデジタルマーケティングにおける、データを活用した分析手法すらわからず悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、Twitter分析の方法や無料の分析ツール「Twitterアナリティクス」の使い方について詳しく解説しています。
具体的な分析例もあわせて紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
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目次
Twitter分析をすべき理由
Twitterを使った施策で効果を得るためには分析をしなくてはいけません。
施策実行および改善において、PDCAサイクルという指標があります。
Twitterで施策を実行する際にもPDCAは有効であり、評価・分析(Check)の工程は多くのリソースを割くべきポイントです。
分析の質が上がるほど具体的な仮説を立てられるため、効率的かつ効果的に施策を実行できます。
Twitterを分析する2つの方法
Twitterの効果を分析する方法は大きくわけて2つあります。
・有料ツールを導入する
・Twitterアナリティクスを活用する
有料ツールを使えば効率的に分析できるようになりますが、コストがかかります。
一方、Twitterアナリティクスは無料で利用できますが、最低限の指標しか表示されません。
コストやリソースを考慮して、どちらのツールで分析するか選びましょう。
1.有料ツールを導入する
Twitter分析に特化した有料ツールは、各社から数え切れないほどリリースされています。
一口に有料ツールといっても、プランや制作会社によって提供している機能が変わるため慎重に選ばなくてはいけません。
有料ツールは多くの指標から分析を効率化してくれる一方で、使いこなせなければコストを無駄にしてしまいます。
有料分析ツールを検討している方は、導入する理由や無料ツールで代用できないか考えてみましょう。
2.Twitterアナリティクスを活用する
Twitterアナリティクスは、Twitterが公式で提供している分析ツールです。
最低限の分析指標しか表示されませんが、だれでも無料で利用できるので多くの担当者に活用されています。
はじめてTwitter分析する方は、分析項目が多すぎると逆に混乱してしまいますよね。
最低限とはいえ、効果を上げるための指標は過不足なく表示されるため、まずはTwitterアナリティクスを活用して分析するのがおすすめです。
Twitterの分析項目
Twitter分析では、改善したい項目によって重点的にみるべき指標が変わります。
Twitterにおける主要な分析項目は以下の4つです。
・フォロワー分析
・ツイート分析
・競合アカウント分析
・トレンド分析
デジタルマーケティングにおいて、ユーザーを数値として捉えることで効率的かつ根拠ある指標を獲得できます。
具体的な目的ごとに、みるべき指標や分析方法も紹介しているので参考にしてください。
1.フォロワー分析
Twitterに限らず、SNS運用において大切なのがフォロワー分析です。
フォロワー分析では、アカウント単位の広い視点から分析していきます。
具体的には以下の指標に沿って分析してください。
・フォロワー数
・フォロワー属性
・フォロワーのアクティブ時間
自社のターゲットやペルソナと合致しているかチェックするだけでなく、自社に興味がある層を分析して需要を探ることも重要です。
SNSではフォローという可視化された指標があるため、ターゲット分析においてかなり有効的に利用できます。
フォロワー数
フォロワー数は認知度や自社の需要に関する分析に利用できる指標です。
認知度や人気が高いほどフォロワー数が多くなるわけではありませんが、フォロワー数が多いほどアカウントの発信内容に需要があるといえます。
また、フォロワー数が多いほど拡散されやすく分析するための母数も増えるため、より信頼性が高い指標を獲得できます。
具体的には、フォロワー数の推移を追跡していくとよいでしょう。
フォロワー属性
フォロワー分析においてもっとも重要な指標がフォロワーの属性です。
先ほども紹介したように、自社に興味がある層を知ることでターゲットをしぼった効果的な施策を実施できます。
しかし、Twitterは匿名性が高いSNSで年齢や性別といった特徴が表示されません。
有料、無料問わず、親和性が高いアカウントを表示してくれるツールを活用して細かく分析していきましょう。
フォロワーのアクティブ時間
フォロワーのアクティブ時間を把握しておくことで、エンゲージメントを集めやすくなります。
一般的に反応を得られやすい時間帯は3つあります。
・7時30分~8時30分
・12時~13時
・20時~21時
それぞれ通勤や昼休憩といった、多くの人がスマホを触れる時間です。
しかし、ターゲットが主婦の場合は14時~16時が効果的とされています。
実際に運用していく中で、自社のターゲットとなる層がSNSを利用している時間を分析して、より反応を集めやすい時間帯に投稿しましょう。
2.ツイート分析
Twitterの主となるコンテンツはツイートです。
個々のツイートはもちろん、ツイート全体を通した大きな視点から分析していくことも重要になります。
具体的には以下の指標を分析しましょう。
・エンゲージメント率
・インプレッション数
・プロフィールアクセス数
フォロワーを増やし認知を拡大していくきっかけとなるのがツイートです。
ツイートを最適化することで、Twitter独自の拡散性を利用して多くの人に情報を届けられます。
エンゲージメント率
エンゲージメント率とは、いいねやリツイート、詳細クリックといったツイートに対する何らかの行動をしてくれたユーザーの割合です。
Twitterにおけるエンゲージメント率は、以下の公式で求められます。
エンゲージメント数÷インプレッション数×100
例えばエンゲージメント数が10、インプレッション数が100のツイートがあった場合、エンゲージメント率は10%となります。
エンゲージメント率は、ユーザーの興味や需要に対して適切な情報発信ができているか確認するための指標です。
細かく分析しつつ、ツイートを最適化していきましょう。
インプレッション数
インプレッション数とは、ツイートが閲覧された数です。
リーチ数と置き換えることもでき、インプレッション数が高いほどエンゲージメント数も比例して高まります。
例えば、普段よりインプレッションが伸びているツイートがあった場合、おすすめ欄やフォロワー以外のタイムライン上に表示されている可能性が高まります。
つまり、アルゴリズムからよい評価を受けていることになり、ユーザーにとって有益な情報を提供できているということです。
プロフィールアクセス数
フォロワー数を増やしたい場合は、プロフィールアクセスを分析しなくてはいけません。
プロフィールにアクセスしているということは、少なからずアカウントに興味を持ってもらえたということです。
プロフィールへのアクセスから、フォローするか判断する際に見られているポイントを紹介します。
・プロフィール欄
・過去のツイート
・フォロワー数
具体的には、プロフィール欄、過去のツイート、フォロワー数という順番で優先度が変わります。
特に、プロフィール欄は自社アカウントの名刺代わりになる箇所です。
プロフィールアクセスのわりにフォロワーが増えていない場合は、ユーザー行動を意識してプロフィール欄を改善してみましょう。
3.競合アカウント分析
企画や商品販売だけでなく、SNS運用で成果を出す際にも競合分析は必要です。
SNSの場合は、以下の項目を重点的に分析しましょう。
・伸びている投稿
・投稿回数・時間
・プロフィール内容
競合分析をするためには、膨大なデータを分析する必要があります。
効率化するためには有料ツールを導入することも視野に入れておくとよいでしょう。
ここでは、競合アカウント分析のコツも紹介します。
伸びている投稿
Twitterで伸びている投稿には特徴があります。
いつの時代も、ユーザーが本質的に求めている情報は変わりません。
例えば、暮らしの便利情報やノウハウ、時短製品は常に求められ続けています。
伸びている投稿を分析し、内容を寄せていくだけでエンゲージメントが向上した実例は多くあります。
伸びている投稿を簡単に知るためには、検索時に以下のコマンドを打ち込んでください。
min_retweets:数字 キーワード
上記のコマンドは「指定した数値以上リツートされているツイートに絞って検索」という意味です。
Twitterには、検索結果を絞り込めるコマンドがたくさん用意されているので、分析の際にぜひ活用してみてください。
投稿回数・時間
明確に競合アカウントを設定している場合は、投稿回数や投稿時間を分析しましょう。
アカウント運用の鉄則は、伸びているアカウントを真似ることです。
完全なパクりはいけませんが、自流で運用していると成果を遅らせる原因となってしまいます。
伸びているアカウントには必ず理由があるので、投稿回数や時間まで分析して裏の意図を深掘るようにしましょう。
プロフィール内容
フォロワー数が多いアカウントは、ツイートはもちろんプロフィール内容も充実していることがほとんどです。
先ほども紹介したように、プロフィールにアクセスしたユーザーがアカウントをフォローする要因としてプロフィール内容が挙げられます。
一般的に、企業アカウントがプロフィールに入れるべき要素は以下の通りです。
・事業内容
・発信内容
・公式サイトやお問い合わせフォームのリンク
プロフィールには大まかな型がありますが、少しずつ崩しながら最適化していく必要があります。
競合アカウントを参考にして、改善していきましょう。
4.トレンド分析
Twitter分析ではトレンドを知ることも重要です。
SNSは情報に溢れており、多くの方が最新の情報を仕入れるために利用しています。
トレンドを知ることで、運用施策に反映しつつバズりやすい投稿を作れます。
以下の項目を分析してツイートに取り入れてみましょう。
・トレンドワード
・話題のハッシュタグ
トレンドは移り変わりが激しい一方、多くのユーザーの目に止まりやすくなります。
常に動向を観察しておかないと効果が薄れるので注意してください。
トレンドワード
トレンドワードは、Twitterの虫眼鏡マークを押すと表示されます。
ニュースやテレビ番組の内容が取り上げられていることが多いですが、短期間でのツイート数が多く注目されているワードです。
瞬間的なトレンドだけでなく、中期的なトレンドを知る方法もあります。
キーワード since:年-月-日
上記のコマンドで検索すると、検索したいキーワードを含む指定した日にちから現在までのツイートを閲覧できます。
例えば、自社に関連したジャンルのトレンドがある場合、コマンドを使って検索すれば実際のユーザーの口コミを調査できるのです。
すでに紹介したリツイート数を指定するコマンドとも併用できるので、詳細な分析に活用してみてください。
話題のハッシュタグ
話題のハッシュタグもTwitterの虫眼鏡マークから閲覧できます。
トレンドワードと異なる点は、企画やキャンペーンのツイートである可能性が高いことです。
通常の投稿にまでハッシュタグを付けるユーザーは多くありません。
つまり、理由があってハッシュタグを付けているということです。
企画やキャンペーンだからといって無視するのではなく、どのようなキャンペーンに需要があるのか分析するとよいでしょう。
ハッシュタグについては下記記事において解説しています。
Twitterアナリティクスを使った分析方法
Twitter分析をする際に必須となるツールが、Twitterアナリティクスです。
Twitterアナリティクスは公式から無料で提供されている分析ツールで、Twitter運用において利用しない担当者はほとんどいません。
具体的には、ホーム画面からアナリティクスを開いて以下のタブを切り替えながら分析します。
・ホーム
・ツイート
・詳細
主に使うのはホームとツイートタブです。
ここでは、Twitterアナリティクスを使った分析方法の例を紹介します。
ちなみに、スマホアプリからではアナリティクスを表示できないので注意しましょう。
ホーム5項目から施策の結果を検証
Twitterアナリティクスを開くとホーム画面に以下の5項目が表示されます。
過去28日でのパフォーマンスの変動
・トップツイート
・トップフォロワー
・トップの@ツイート
・トップのメディアツイート
ホーム画面では、1ヶ月間の大まかなアカウント情報を分析できます。
特に利用する項目は、過去28日でのパフォーマンスの変動とトップツイートです。
過去28日でのパフォーマンスの変動では、分析指標の推移を具体数と割合でチェックできます。
1ヶ月の成果を可視化するとともに伸びたコンテンツも同時にみられるので、簡単な分析をしたい場合に利用するのがおすすめです。
ツイートタブからコンテンツごとに分析
アナリティクス画面の上部タブから「ツイート」を選択すると、指定した期間のツイートを一覧で表示できます。
豊富な指標で並び替えられるので、分析したい項目に絞って上位ツイートをチェックしましょう。
「データをエクスポート」をクリックすると、CSV形式で出力できます。
SNSにおいてコンテンツ分析は最も大切なので、Excelやスプレッドシートに出力してデータを保管しておくのがおすすめです。
トップツイートから好まれる内容を探す
ツイートタブではトップツイートで並び替えできます。
トップツイートでは、インプレッション数の上位から順番にツイートが表示されます。
インプレッション数が多いツイートが、アルゴリズムに評価されて露出が多いということはすでに解説しました。
つまり、ユーザーから好まれている内容であり、今後もエンゲージメントを獲得できる可能性が高いということです。
上位30ツイートまで分析するといった基準を設けて、共通点をみつけていくとよいでしょう。
Twitter分析と改善のポイント
Twitterで分析と改善をする際に、気を付けるべきポイントがあります。
Twitter分析において、膨大なデータすべてに向き合うことは現実的ではありません。
効率的に分析、改善していくためには、以下のポイントを念頭において作業を進めていくことが大切です。
1つの仮説に固執しない
Twitter分析をする際は1つの仮説にこだわりすぎないようにしましょう。
例えば、トレンドワードを入れた投稿の1つがバズったとします。
上記のバズに対して「トレンドワードを入れれば伸びる」と考えるのは危険です。
1つの問題には必ず複数の要因があります。
少ない試行回数で伸びた要因を決めつけたり、1つの指標に固執したりすると、視野が狭くなり結果的に成果を出すスピードが遅くなってしまうので注意しましょう。
目的から分析指標を逆算する
効率的に分析を進めていくためには、改善したいポイントから重点的にみるべき項目を逆算しなくてはいけません。
分析ツールにストックされている情報は膨大で、すべて分析していると必ずリソースが不足します。
Twitterを分析する際には、あらかじめ改善したい項目を選んでから必要な指標をみるようにしましょう。
リソースが不足している場合や踏み込んだ分析をしたい方は、外部に依頼するのもおすすめです。
株式会社トピカでは、課題を明確にしたい方のために、SNSアカウントを無料で診断できるサービス「Dr.SNS」を提供しています。
なにを分析すべきかすらわからないという担当者の方は、気軽に無料診断を受けてみてください。
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1つの仮説に絞って施策を実行する
分析に区切りがついたら仮説を立てて再検証します。
しかし、複数の仮説を同時検証してはいけません。同時に複数の施策を実行すると、たとえ上手くいったとしても要因がわかりにくいため、次回以降の分析が困難になります。
施策を実行する際の仮説は1つ、多くても2つまでにしておくと効果を得られやすいのでおすすめです、
まとめ:Twitter分析ではポイントを絞れば効果が上がる
本記事では、Twitterの分析方法や無料分析ツール「Twitterアナリティクス」の使い方について紹介しました。
Twitterにおいて、設定した目標に対する効果を出すためには、いかに効率的かつ具体的な分析ができるかが鍵になります。
分析ツールに蓄積されるデータは膨大で、すべての指標を細かく分析するのは不可能です。
目標や問題に対して正しく分析項目を選定し、データから仮説を立てるようにしましょう。
記事内で紹介している検索コマンドを利用すれば欲しいデータを的確に絞り込めるので、必要に応じて活用しつつ分析を進めていってください。
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