本記事では、インスタグラム広告の特徴や始め方について解説しています。インスタグラムは豊富なアクティブデータを用いて高い精度で広告配信してくれるSNSです。 7種類の形式から自社に合う広告を選択して最適化すれば、大きな効果…
本記事では、インスタグラム広告の特徴や始め方について解説しています。インスタグラムは豊富なアクティブデータを用いて高い精度で広告配信してくれるSNSです。
7種類の形式から自社に合う広告を選択して最適化すれば、大きな効果が期待できます。
SNSが生活の一部になることで、マーケティング戦略におけるSNS広告の重要性が高まっています。
これまではリスティング広告が主流でしたが、新たにSNS広告の出稿を考えている方も多いのではないでしょうか。
SNSごとにユーザー傾向が異なるので、それぞれの特徴を深く理解しなくてはいけません。
本記事では、インスタグラム広告の特徴や具体的な出稿方法について解説しています。
インスタグラムは、利用ユーザー数が多く購買に繋がりやすいプラットフォームなので、積極的に広告出稿を検討しましょう。
広告にお金をかけずに集客したいという方は、トピカで支援した事例をご覧ください。貴社のインスタ運用のヒントになるかと思います。
目次
インスタグラムのSNS媒体としての特徴
インスタグラムは、写真や動画の投稿がメインとなるクリエイティブなSNSです。
2019年のFacebook(現Meta)社公式調査では、以下の傾向がわかりました。
・国内の月間アクティブユーザー数3,300万人以上
・利用ユーザーは男性43%、女性57%
その後右肩上がりにユーザーを増やし、若者だけでなく幅広い世代の女性を中心に利用されています。
近年ではショッピング機能に力を入れており、発見から購買につなげることに対して積極的なアップデートを繰り返しています。
参考:オンラインセミナー「House of Instagram 2021」レポート
ショッピング機能とは、インスタグラムから商品を直接閲覧、検索、購入できるオンラインショップです。
ショッピングタグを利用すれば、フィードやストーリー、リールから1タップで商品ページに遷移できます。
アプリのタブ内にショッピングアイコンが設置されていることからも、販売プラットフォームとして力を入れていきたいという狙いがうかがえます。
インスタグラム広告の特徴
インスタグラム広告には以下の特徴があります。
1.Facebookと連動し高精度なターゲティングが可能
2.広告形式が豊富
3.低予算で始められる
4.自然な形で広告を出稿できる
媒体としての特徴だけを理解しても、大幅な広告効果が見込めるわけではありません。
広告の特徴もしっかりと把握して、2つの面から効果的にアプローチしましょう。
1.Facebookと連携し高精度なターゲティングが可能
インスタグラムは、Facebook(旧Meta)傘下のサービスです。
Facebookは実名登録が必要なサービスで、SNSを通して多くの情報を追跡しています。
つまり、同社で運営されているインスタグラムでも、ユーザーのアクティビティに基づいて最適な広告を表示してくれるのです。
広告情報を細かく登録するほど的確にリーチでき、費用対効果が高まります。
2.広告形式が豊富
インスタグラム広告は、形式や掲載したい場所にあわせて7種類用意されています。
自社の目的やターゲットにあわせて、自由に広告形式を変えられるのが特徴です。
広告素材だけをとっても、画像・動画・文字入れ・音声など多くのパターンがあるので、クリエイティブの幅は広がります。
広告素材の自由度を活かせる広告システムは、インスタグラムの特徴にも適していますよね。
3.低予算で始められる
インスタグラム広告は、1日107円から出稿できます。
設定画面から広告配信の中断や予算の変更ができるので、無駄な広告費を使ってしまうことはありません。
個人店舗など、規模の小さいビジネスでもスモールスタートでPDCAを回せるのが特徴です。
先ほども紹介したように、インスタグラムはターゲティングしたユーザーに対して的確な広告を表示してくれます。
詳細な広告設定と分析をすることで、低予算でも高い費用対効果を見込める点が大きなメリットです。
4.自然な形で広告を出稿できる
インスタグラム広告は、フィードやストーリーズといった流動的なコンテンツに馴染むように表示が工夫されています。
通常の投稿と同じフォーマットを使うことで、違和感なく広告を挿入できるのです。
インスタグラム広告は、リスティング広告やYouTube広告のように、わかりやすい広告枠が設定されているわけではありません。
そもそもインスタグラムを情報収集に使っているユーザーが多く、広告に対する抵抗が少ない点も追い風となります。
インスタグラムで出稿できる7つの広告形式
インスタグラム広告には7つの形式があります。
自社の目的や製品と照らしあわせて、どの広告を選ぶべきか考えましょう。
1.画像・動画・ストーリーズ広告
2.カルーセル広告
3.コレクション広告
4.発見タブ広告
5.ショッピング広告
6.アンケート広告
7.ブランドコンテンツ広告
広告形式によって、予算やリーチするユーザーが大きく変わります。
広告効果を高めるためには、各広告について理解を深めなくてはいけません。
ここでは、それぞれのメリット・デメリットもあわせて紹介するので参考にしてください。
1.画像・動画・ストーリーズ広告
名前の通り、画像・動画・ストーリーズを利用した1つのビューで完結する広告形式です。
広告素材の作成が簡単で、最もメジャーな広告として利用されています。
通常投稿とほとんど同じ見た目で、投稿に紛れて広告を表示できるのが特徴です。
警戒心を持たれにくい代わりに、広告ということに気づかれずスルーされる確率も上がるので注意しましょう。
2.カルーセル(複数枚)広告
カルーセル広告は、複数枚の写真や動画を組み合わせて表示させる広告形式です。
横スライドで2枚目以降を表示させる仕組みは、通常の複数枚投稿と共通しているため、ユーザーにも操作がわかりやすいつくりです。
カルーセル広告は、複数の特長を使えるときやストーリー性の高い広告をつくるときに役立ちます。
すべての画像や動画をみてもらえれば、ブランド理解を深めてもらいやすいのが特徴です。
しかし、1枚目だけでは意図が伝わらないことが多いので、2枚目以降をみてもらうための施策を考えましょう。
3.コレクション広告
コレクション広告は、製品をカタログ形式で表示できます。
実際のカタログページのように、1画面に複数の商品画像を表示できるのが特徴です。
ショッピング機能を使えば、気になった商品をタップするだけでECサイトに遷移できるようになります。
画像の下に商品名や価格が表示すれば、ユーザーが情報収集に困ることはありません。
商品の訴求から購入までをワンストップで行える代わりに、広告として認識されやすくスルーされてしまうおそれがあります。
4.発見タブ広告
発見タブ広告は、名前の通り発見タブに表示される広告形式を指します。
発見タブ広告のメリットは、能動的に情報収集する親和性の高いユーザーに対してリーチできることです。
インスタグラムが情報収集用の媒体として利用されていることはすでに紹介しました。
レコメンド機能を用いてユーザーごとに別々の投稿を表示させているため、興味がない人には広告が表示されません。
一方、発見タブは新しいものに出会う場所なので、明確な目的を持った検索行動に対して広告を表示できないのが欠点です。
5.ショッピング広告
ショッピング広告は、専用のタグから直接ECサイトに誘導できる広告です。
投稿には「購入する」ボタンに加えて、ECサイトに遷移する「ショッピングタグ」も挿入できます。
投稿のどこをタップしても専用タグが表示されるため、手を止めたユーザーを熱量が高い状態でECサイトに遷移できる仕組みです。
購買までの工程が少ない反面、タップしないとタグが表示されないため、クリック率を分析しながら改善しなくてはいけません。
6.アンケート広告
アンケート広告を使えば、通常のストーリーズ広告に2択のアンケートを挿入できます。
たかがアンケートとあなどってはいけません。
アンケートを挿入すれば視覚的に目立ちやすくなるだけではなく、エンゲージメント率や広告の滞在時間向上、さらにユーザーデータも収集できます。
静止画限定でクリエイティブの自由度は低くなりますが、回答しやすい質問があれば積極的に利用したいですね。
7.ブランドコンテンツ広告
ブランドコンテンツ広告は、インフルエンサーやメディア企業と連携して配信できる広告形式です。
ブランドコンテンツ広告なら、自社のフォロワー数や認知度に関わらず多くのユーザーにリーチできます。
タイアップ広告と混同されやすいですが、両者には以下の違いがあります。
・タイアップ広告は、インフルエンサー自身のアカウントでPRする
・ブランドコンテンツ広告は、企業がインフルエンサーの投稿を借りてPRする
ブランドコンテンツ広告は、インフルエンサーのアカウントを間借りするイメージです。
ユーザーには、どちらも同じインフルエンサーの投稿として認識されます。
あくまでインスタグラムを通した広告であることを覚えておきましょう。
インスタグラムで出稿できる広告の種類についてはこちらの記事でも解説しています。併せてご覧ください。
インスタグラム広告の出稿の仕方
インスタグラム広告はだれでも簡単に出稿できます。
具体的な手順は以下の5ステップです。
1.Facebookページと連携
2.広告クリエイティブの用意
3.広告キャンペーンの作成
4.広告セットの設定
5.効果分析と改善
広告素材の作成を除けば、数分で出稿できます。
インスタグラム広告を出稿する際は、手順どおりに進めてください。
手順1.Facebookページと連携
まず、Facebookページとインスタグラムアカウントを連携します。
インスタグラムで広告を出稿するためには、通常アカウントからプロアカウントに変更しなくてはいけません。
Facebookアカウントを持っていない場合は、先にFacebookを開設してください。
プロアカウントに切り替えるためには、インスタグラムのメニューを開き「プロアカウントに切り替える」を押します。
画面に表示される手順に沿ってビジネス情報を入力していけば数分で完了します。
手順2.広告クリエイティブの用意
広告を作成するためには、配信する素材が必要です。
動画や画像といったフォーマットに応じた広告クリエイティブを用意しましょう。
広告素材を用意するためには、ターゲティングや調査を済ませ適切な広告形式を選ばなくてはいけません。
選んだ広告の特徴やリーチしやすいターゲットを理解して素材を作成しましょう。
手順3.広告キャンペーンの作成
広告素材を用意できたら、ビジネスマネージャから広告キャンペーンの作成を開始します。
キャンペーンを設定する手順は以下の通りです。
1.「作成」をクリックする
2.キャンペーンの目的を選択
3.課金条件を選択
自社の広告に関する詳細情報を入力していきます。
あらかじめ目安にしていた予算に応じて課金額を選択してください。
手順4.広告セットの設定
手順3の入力が終わったら広告セットを設定していきます。
広告セットで決めることは以下の4つです。
・ターゲット
・広告の種類
・出稿期間
・予算
詳細に設定することで、リーチしたいユーザーに対して的確に広告を表示させられます。
広告の肝となる情報なので、とにかく具体的な設定を心がけましょう。
設定を入力し「公開する」をクリックすれば出稿されます。
下書き保存もできるので上手に活用してください.
手順5.効果分析と改善
広告は出稿することがゴールではありません。
広告効果を伸ばすためには、出稿した後の分析と改善が最も重要です。
広告マネージャからキャンペーンを選択し「チャートを見る」をクリックすればインスタグラム公式の分析ツールを表示できます。
優先して見るべき項目は以下の5つです。
・インプレッション数
・エンゲージメント率
・クリック率
・クリック単価
・フォロワー増加数
広告形式によって重点的に確認すべき項目は変わります。
基本的な分析項目として覚えておきましょう。
インスタグラム広告を最適化させるための5つの分析項目
インスタグラム広告を最適化させるには、上記で紹介した5つの項目を重点的に分析しなくてはいけません。
分析項目について再度紹介します。
1.インプレッション数
2.エンゲージメント率
3.クリック率
4.クリック単価
5.フォロワー増加数
ここで紹介する項目は、すべてインスタグラムの広告マネージャから確認できます。
それぞれの項目について詳しく解説するので、自社の広告で重点的に分析すべき項目を探してください。
.インプレッション数
インプレッション数とは、投稿が閲覧された回数のことです。
「閲覧された」と認識する明確な指標は公開されていませんが、純粋にインプレッション数として表示されている回数分投稿をみられていると考えましょう。
インプレッション数は広告分析の根幹となる指標です。
単体の指標では、どんな文言や画像がよく閲覧されているのかが分かりますし、他の指標とあわせれば各指標の割合を算出できます。
リーチ数と混同されがちですが、リーチ数が「閲覧したユーザーの数」に対して、インプレッション数は「閲覧された数」です。
同じユーザーが2回閲覧していた場合でも、インプレッションは2回なので覚えておきましょう。
2.エンゲージメント率
エンゲージメント率とは、投稿に対する反応の割合です。
例えば、すでに紹介したアンケート広告を利用した場合、アンケートの回答数を「エンゲージメント」回答の割合を「エンゲージメント率」と呼びます。
エンゲージメント率は、文言や画像、動画の改善に利用する指標です。
エンゲージメント率が高いほど、ユーザーの興味を引く見せ方ができていると考えられます。
3.クリック率
クリック率とは、その名の通りクリックされた割合を指します。
多くの場合、リンクのクリック率を計測する指標となります。
しかし、クリック率を上げるための施策は多岐にわたり、なにを優先的に改善すべきかは別の指標を分析しなくてはいけません。
どんな改善をしたときにクリック率が上がったのかを計測しておくとよいです。
4.クリック単価
クリック単価は、1クリックあたりの広告費です。
Web業界では「CPC」と呼ばれることもあるため、覚えておきましょう。
インスタグラムの広告費は、出稿する広告の種類やジャンルによって大きく変化します。
収益性の高いジャンルほどクリック単価も高くなります。
クリック単価は、費用対効果を考えるときに役立つ指標となり、インプレッション数やクリック率とあわせて分析していくとよいでしょう。
5.フォロワー増加数
広告出稿のためだけにインスタグラムアカウントを作成する企業は少ないです。
多くの場合、自社の宣伝用媒体としてアカウント運用も並行して行います。
広告において、成約や他媒体への流入は大切ですが、アカウントのフォロワー増加も同時に狙っていくのがおすすめです。
広告からフォローしてくれたユーザーは、自社に対して興味や関心があります。
次回以降の見込み客になるのはもちろん、自社の魅力を客観的に測る指標としても重要な要素です。
インスタグラム広告で成果を出すポイント
インスタグラム広告に興味がある方は低予算で成果を出したいのではないでしょうか。
インスタグラム広告は簡単そうにみえますが、費用以上の成果を出すことは簡単ではありません。
ここでは、インスタグラム広告において重要な要素を紹介します。
適切なターゲティングをする
広告出稿においてターゲティングは最も重要な要素の1つです。
インスタグラム広告は低予算から始められるため、事前準備が与える効果は大きいといえます。
インスタグラムでは広告を自動最適化する機能もついていますが、予算が少ない場合は母数が少ないため効果的な配信ができません。
広告の表示精度が高い特徴を活かすためにも、あらかじめ細かいターゲティングをしておくと効果が出やすくなります。
最新情報をキャッチする
SNSはトレンドの移り変わりが激しいため、マーケティングにおける最新情報の重要度は高まります。
インスタグラムは若者が多いということもあり、SNSの傾向が顕著にあらわれます。
1つの新機能でマーケティング手法が大きく変わることもあるので、常に運用しながらトレンドを追い続けなくてはいけません。
インスタグラムマーケティングについては下記記事で詳しく解説しています。この機会にぜひお読みください
インスタグラム広告の成功事例3選
実際にインスタグラム広告を利用した成功事例を紹介します。
自社で広告を開始する前に、インスタグラム広告の効果について理解を深めておきましょう。
広告により増加している数値が自社の求めている効果とかけ離れている場合は、別の施策を検討してもよいでしょう。
成功事例1.モンスターストライク
大人気スマホゲームのモンスターストライクは、インスタグラム広告を出稿したことで以下の効果を得ました。
・インプレッション率51%増加
・セッション数61%増加
・日本国内の休眠ユーザー復帰
最も効果を感じた項目は休眠ユーザーの復帰です。
モンスターストライクはすでに認知度が高いため、新規獲得よりも既存ユーザーの復帰が優先です。
写真広告というシンプルな広告ですが、しっかりと狙ったユーザーを獲得しています。
成功事例2.パナソニック
パナソニックは、新モデルの高級トースターの売上増加を狙ったインスタグラム広告を出稿しました。
ストーリーズやフィード広告といった様々な広告形式で配信しています。
機械学習に基づいた分析ツールを利用し、旧モデルと比べて2倍の購入数まで増大させました。
広告を最適化できれば、確実に購買につながります。
インスタグラムはショッピング機能が改善されている最中なので、今後は広告効果と購買の結びつきがより強固になることが予想できますね。
参考:インスタグラム成功事例-パナソニック
成功事例3.DAZN
スポーツを配信する有料動画サービスDAZNは、プロ野球開幕にあわせてアンケート広告を実施しました。
アンケート内容は、勝敗予想という単純なものです。
静止画の広告ですが、アンケートを挿入することでエンゲージメントが増加しました。
通常の広告と比べて、コンバージョン率が1.8倍になり獲得効率が改善されています。
簡単な勝敗予想がチームを応援したい気持ち煽り、広告効果を増大させました。
参考:インスタグラム成功事例-DAZN
まとめ:インスタグラム広告は低予算で効果が期待できる
本記事では、インスタグラム広告の特徴やはじめ方について詳しく解説しました。
インスタグラムは豊富なアクティブ情報を保有しており、表示させる広告の精度が高い特徴があります。
ユーザーも能動的に情報収集しているため、広告への抵抗がありません。
広告形式やターゲットを最適化できれば、媒体の力が成果を後押ししてくれます。
株式会社TOPICAでは、インスタグラム広告の最適化をサポートしています。
相談したいことがあれば、お気軽にお問い合わせください。
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